家庭

解説

夫婦・親子などの関係にある者が生活をともにする集団、また、その生活する所。

神様ははじめに天と地を創造され、人間を造られました(創世記1章)。その後、家庭を形成されました。すなわち、家庭の設計者は主であります。家庭の出発点は結婚ですが、人間が考案した制度ではありません。神様が人類の長子であるアダムとエバを通して造られた聖い制度あり、創造の働きの一部です。

特別な場合(Ⅰコリント7:7-8)を除き、神様は、人間が一人で生きることを喜ばれませんでした(創世記2:18)。聖書はこのようにいっています。「妻を得るものは恵みを得る。主に喜び迎えられる」(箴言18:22)。神様は、一人でいるアダムに配偶者を贈り物として許してくださいました。そして二人を通して子供を財産として与えてくださいました。これが家庭のはじまりです。

家庭とは

家庭の意味と価値
1)人格の出発
すべての人は、家庭から養育され、一つの人格体として成長し、男性と女性の役割と行動を学ぶようになります。したがって家庭は生活の基であり、安息の場であります。「修身制家治国平天下」という言葉のように、家庭は人間生活の出発点と中心点であります。
2)発展の始まり
家庭は社会を築き、維持させるもっとも基本的制度です。家庭は社会を発展させる「文明の核」として人間関係を形成する核心要素です。
3)天国の鏡
家庭は、この世の中で、天国の一部を味わえる機関です。神様は家庭を通して、幸せと喜びを享受するようにされました。したがって家庭を無視したまま、違うところで幸せを求めるのは、まるで砂の城を築こうとするのと同じです。

現代家庭の危機
今日、多くの家庭が本来の機能と役割から離れています。都市化、現代化を経験しながら伝統的な価値観と生活環境が変わり始め、それが家庭の危機につながっています。
日本における離婚件数/結婚件数(結婚件数に対する離婚件数の割合)を見てみますと、1970年中ごろまでは約10%で横ばいでしたが、1980年代前半に約25%まで一気に上昇、その後横ばいの後、1990年代後半から2000年代前半にかけて35%まで増加しています。
離婚まではいかなくても一つの屋根の下で「孤独の島」のように生きている人たちも、段々増えている現状です。家庭の危機は今「家庭破壊」「家庭解体」につながっています。家庭が危機に陥れば、夫婦関係も親子関係もおろそかになり、やがて国家の危機へと発展します。

聖書と家庭感
家庭は神様が作られたものであることから、聖書では、夫婦関係、親子関係についてどうあるべきか、具体的にどのように行動すべきか、明確に教えています。

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