エジプトから脱出しシナイ山まで来たイスラエル一行を麓に残し、モーセは40日間シナイ山に上ります。そこで彼が神様より受け取った10の戒め、神様が人間とはこのようにあるべきものだ、と定められた基準のことです。
10の戒めは次のような内容です。
1. あなたには、わたしをおいてほかに神があってはならない。
2. あなたはいかなる像も造ってはならない。
3. あなたの神、主の名をみだりに唱えてはならない。
4. 安息日を心に留め、これを聖別せよ。
5. あなたの父母を敬え。
6. 殺してはならない。
7. 姦淫してはならない。
8. 盗んではならない。
9. 隣人に関して偽証してはならない。
10. 隣人の家を欲してはならない。
★十戒と私たち
「聖書は全ての人間は罪人であると教えています」と言うと、中には「いえ、私は一切罪などございません」とおっしゃる方もありますが、神様のこの基準に照らして、私たちは合格でしょうか。「まあ、一つ二つは引っかかるかも知れないけれども、ほとんどは大丈夫、特に、人を殺すとか、姦淫するとか、そんなことしたことはありっこないです。」と言うあたりが平均的な反応でしょうか。
しかし、例えば、第6戒の、「殺してはならない」とは何を教えているのでしょうか。これについて、イエス・キリストは次のように言っています。
兄弟に対して、腹を立てる、能なしと言う、馬鹿者と言う、これは心の中で犯した殺人罪として、もう立派に、第6戒を破ったことになるのだ。神様の目からみればそうなるのだ、と言うのです。あるいはまた、第7戒「姦淫してはならない」はどうでしょう。情欲を抱いて女を見るならば、すでに心の中で第7戒を破ったことになるのだ。神様の目からみればそうなるのだ、と言うのです。
イエス様はたった10個の神様の教えさえ守れない、罪深い私たちを滅びから救うために、身代わりのいけにえの子羊として、来られました。そして「十戒」の精神は「神様と隣人(他人)を愛することです」と教えてくださいました。
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