無宗教の葬式はどうするのか気になる方も多いでしょう。
無宗教だけど、お坊さんを呼ぶのか、牧師を呼ぶのか、また他の選択肢があるのでしょうか?
無宗教の葬式には、形式にとらわれず、故人の人柄や生き方を反映した選択肢を求めることも多いでしょう。
今回は、無宗教の葬儀どうするか、またお坊さんや牧師、キリスト教葬儀に関しても解説します。
無宗教の葬式とは
「無宗教葬」とは、そもそも宗教的な儀式を行わない葬儀のことで、「自由葬」とも呼ばれます。
一般的には、僧侶を呼ばず、読経や戒名を必要としない点が特徴です。好みの演出や故人の意向を反映しやすく、音楽や映像などを取り入れた個性的な葬儀が可能です。
近年、日本では無宗教葬が少しずつ増加しており、特に首都圏で利用者が増えています。
戒名は不要ですが、お寺での納骨を希望する場合は相談が必要でしょう。また、お経を取り入れることも可能で、希望する場合は葬儀社に依頼すると対応する場合もあります。
無宗教の葬式は必ずしも完全な無宗教に限らず、柔軟性が高く、それぞれの事情や希望に応じた形を選べる葬儀スタイルと言えるでしょう。
無宗教の葬式どうする?具体的な内容
故人の好きなものを再現する
無宗教の葬式ではどうするのか?ってことですが、故人の好きだったものや思い出を再現することで、個性的で心温まる見送りを実現することがあります。
その一例が、故人が愛した音楽を用いる演出です。特に、生演奏や合唱といった形で故人の好きだった曲を披露することは、参列者にとっても心に響く時間となります。
従来の葬儀に見られるような、僧侶による読経や厳かな儀式、正座をして受け身で参列するスタイルとは一線を画し、無宗教葬は「もっと自由で明るい雰囲気で送り出してほしい」という故人や遺族の思いを反映した形と言えるでしょう。宗教儀式に馴染みのない方にとっては、難解な言葉や形式にとらわれることなく、故人らしさを表現できる点が魅力です。
音楽の選曲も重要です。クラシック音楽やジャズ、あるいはポップスなど、故人が生前によく聴いていた曲が会場に流れることで、その人の存在をより近くに感じられます。さらに、家族や友人が演奏者や合唱メンバーとなることで、故人への思いがより温かく伝わる場となるでしょう。
故人の写真や思い出で埋め尽くす
無宗教の葬式ではどうするのか?ってことですが、アルバムや映像作品を用いて、故人の歩んできた軌跡を映し出すことは、会場全体を温かな雰囲気で包み込みます。また、こうしたことを通じて、参列者一人ひとりが思い出を共有し、語り合うことができます。
さらに、参列者が故人との思い出を語る場を設けることも、無宗教葬ならではの魅力です。この場では、遺族や親族が知らなかったエピソードが語られることもあり、「そんな一面があったのか」と新たな発見を通じて、故人をより深く知る機会になることが少なくありません。
こうした交流の時間は、喪失感を癒し、故人を前向きに送り出すための大切な瞬間となるでしょう。
また、故人が生前大切にしていた趣味や思い出の品を展示することも、参列者の心に故人をより鮮明に呼び起こします。
無宗教の葬式にお坊さんを呼べるのか?
無宗教葬儀では、僧侶に読経や戒名を依頼する必要はありませんが、希望があれば読経を取り入れることも可能です。たとえば、葬儀中や火葬中に読経を依頼することができます。
菩提寺との関係がある場合は、無宗教葬儀でも読経が可能かどうか相談するのが良いでしょう。
無宗教の葬式はお坊さんに金払いたくないのが理由?
無宗教の葬式を選ぶ理由の一つとして、宗教的な儀式を避けたいという考えだけでなく「経済的な理由」も挙げられます。
特に、仏教式の葬儀では僧侶に支払うお布施が相当な額にのぼるため、その費用が負担に感じられる方が増えてきています。お坊さんに支払う費用が高いと感じることから、無宗教葬を選ぶ人も少なくありません。
しかし、無宗教を選んでも、必ずしも仏教の儀式に代わるものが必要というわけではなく、代わりによりシンプルで費用を抑えた葬儀が可能です。
キリスト教葬儀の費用は低価格のケースが多い
例えば、キリスト教式の葬儀も一つの選択肢として考えられます。
かつてキリスト教式の結婚式がブームになったように、その流れが続き、近年ではキリスト教式の葬儀が静かなブームを迎えています。特に、結婚式でキリスト教に触れた経験のある方々が年齢を重ねるにつれて、葬儀の形式としてもキリスト教式を選ぶケースが増えているのです。
キリスト教式の葬儀は、仏教式に比べて比較的シンプルで、費用面でも負担が少なくて済む場合が多いという点が魅力です。牧師による簡素な儀式で、仏式と比べると高額な費用はかからないため、経済的に余裕がない方々にとっては選択肢として非常に魅力的に映ります。
そのため、無宗教の葬式がいいと考える方は、宗教色を避けつつも費用を抑えられるキリスト教式葬儀も選択肢に入れてみるのが賢明かもしれません。
もちろん、無宗教葬儀は自由な形式で、家族の意向に沿った内容で行えるという柔軟さがありますが、経済的な面を重視するのであれば、キリスト教式の葬儀も十分に検討に値する選択肢となるでしょう。
まとめ
今回は、無宗教の葬儀どうするか、またお坊さんや牧師、キリスト教葬儀に関しても解説しました。