解説
教会で牧師や宣教師の活動を助けたり、牧師に代わって様々な細かい仕事をする人のこと。新約聖書では、教会で人々の必要に心を配るために、男女の執事が選ばれました。今日、執事を定めた教会では、彼らに様々な務めを与えています。
新約時代の初代教会で、最初は12弟子たちがすべてのことを取り仕切っていましたが、信徒が増えてくるにつれて次第に手が回らなくなってきましたので、12弟子たちは祈りと御言葉に専念するために、7人を選んで細かい仕事を任せました。これが執事の始まりです。
執事は信仰もしっかりしていて霊性があり、聖書的な知識も豊富で、なおかつ、世の中でも評判の良い人々から選ばれました。
それで、兄弟たち、あなたがたの中から、“霊”と知恵に満ちた評判の良い人を七人選びなさい。彼らにその仕事を任せよう。(使徒6:3)
現代において、教会の執事は会社の役職とは異なり、牧師や信徒が勝手に選ぶのではなく主の名によって選ばれます。また、教会のリーダー的役割を果たしますが、会社の管理職とは異なり、他の人々を管理するのではなく、牧師や信徒たちに仕える立場になります。たとえば、礼拝の案内、教会堂の掃除、ゴミ出し、礼拝堂の修復、財政管理、聖歌隊、調理および給仕など、あらゆる働きを自ら率先して行います。執事という役職ではありますが、立場的には他の信徒(平信徒)たちと全く同様であり、一般的には、教会から給与等の支給を受けることはなく自ら働いて教会を支えます。
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